辻真吾『Pythonで学ぶアルゴリズムとデータ構造』(講談社, 2019)

書影

査読し,版元から謝礼をもらいました.査読の効果が,謝礼に見合うものであることを願います.

扱われる題材の大部分は,従来C言語を使って教えられてきた伝統的な「アルゴリズムとデータ構造」です.実用性,特に性能を基準にするなら,扱われている題材の多くは, Pythonには不向きです.言語にあった問題を学び,問題に合わせて言語を選ぶことを学ぶのが理想ではあります.しかし,データサイエンティストの育成が急務だと言われる状況では,新しい革袋に古い酒を入れてみるのもアリでしょう.C言語で挫折した(する)人も,Pythonでなら楽しめるかもしれません.

参考文献リストあり.索引あり.コードはhttps://github.com/tsjshg/pyalgdataで公開されています.